結局管理者を救ったのは、結果的に詐欺師のアドバイス、「次の職見つけるまで今の会社辞めるな」
「汚い、嘘ついて人から金を巻き上げるような業界だ。」 |
私が商品取引業にて神田周辺の中小企業を回っていると、何度も門前払いを喰らううちに、
オレンジジュースまで出して歓待してくれるオヤジに出会います。聞けば昔は某王手銀行で
最速の昇格をしたとか? その入口には、「ヤクザの事務所だ!」とひと目で思うような看板がしてある。 ドアにも「営業お断り」の札もちゃんと貼ってある。普通誰でも避けるところです。 そんな時、昔CozyCornerのバイトにてよくアイスコーヒーを注文してくれた ヤクザの事務所を思い出した。店長、マネージャ、以下社員など誰も行きたくはないので いつも私にやらせていたのです。 しかし彼らはカタギには優しかった。むしろ、食器も洗って綺麗に返してくれて いたのです。そんな過去を思いだし、また「私が避けたいと思うと言う事は皆も避けたいはず。 つまりこの手の営業にはスレていないはず!」と私らしい決断をして「こんにちはっ!」と 元気よくノック。「どうぞ〜」と言うものの、物凄くその人は驚いた様子です。何故か その人はオレンジジュースまで出して歓待してくれ、すっかり私も彼とは仲良くなるのです。 (って契約はくれませんでしたが・・)。 さて、3ヶ月ほど経ち、『相場が上がっても下がっても儲けの機会は均等にある』 のが商品取引の魅力と思う一方、『そんなシステムの説明するだけ無駄!全部上がるって言いなさい』 と毎朝嘘を付く?練習をさせられるのです。『これはビジネスなんやから・・・』と言う部長。 それ以来管理者は『ビジネス』=『お金の為には嘘をついても良い』と言う言い訳にしか聞こえなくなり、 最も嫌いな言葉となるのです。 結局心労か神経病を患う管理者。退院するとすぐにそのオヤジに会いに行きました。 「俺もお前には合わないと思ってたよぉ〜」と今となっては嬉しい一言。 「でも次の職見つけるまで今の会社辞めるなよ。これは裏切りとかじゃないんだぞ。」 と今となれば値千金のアドバイス。その言葉にならい、営業中に転職先探し。 「2回目は夢より適正」と考えてプログラマーとしての道を選択するのです。 数学科卒と言う適正あってなのか、実にあっさりと転職先決定! 管理者ははれてシステム開発業に従事する事になったのです。 |